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●あとがき● ようやく終わりました。今回は本当に、いつになったら「完」の文字ところへたどり着けるのか、大変でした。 今回はしかしBGMがどうのとか、言える状態じゃなかったですよ・・・・・とにかく最後まで書かないとと思っていたから・・・・・でも今はそうですね、ラフマニノフのピアノ協奏曲の三番なんか、この「屍乱」にはあうんじゃないかと思います。二番ほど華やかな曲じゃないんですが、しみじみといい曲でね。物悲しい感じがいいんじゃないかという事で、これから自分で聞くつもりです。宗教的で美しい、第二楽章が特に好きですね。いやしかし、島原編の時はこんなに悩まなかったですよ。この「屍乱」は、出てくるキャラクターがそれぞれの立場を自己主張しはじめたので、まとめるのに苦労しました。島原編は、なんというか、そういうキャラの内面にはあんまり踏み込んでいませんでしたね。蒼紫以外は特に。活劇に重点を置いていたのでね。今回のものは、心理ドラマみたいな方向性になっています。これから先も、自分が書くのはこっちの方向だなあと思います。おぼろげながらに、ですが。あ、勝手にあの曲がいいなどと言って、ラフマニノフのファンの方およびラフマニノフ先生どうもすみません。恥ついでに言いますと、タイトルの「屍乱」というのも、大沢在昌さんの推理小説「屍蘭」から考えています。なんか響きがきれいで、「かばねらん」と読ませると、ビゼーの名曲カルメンの「ハバネラ」となんか似ているのでいいかなと思って・・・・・・あれも自分を誘惑する恋人を殺す男の話なので、今回蒼紫は偽者の巴を殺す話なので、ね。そんな裏話があります。 |
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