■あとがき■ | |
今回、まずあやまらなければならないことがあります。 最初の登場人物紹介であげた、翁の出番をまったくつくれなかったこと。 他にもたくさんあるでしょうが、まずこれは明らかに私の力不足です。どうもすいません、翁の出番がなくなってしまって。翁はもちろんこの設定でも、今は京都にいるはずなので、どうも出番を作れずに終わってしまったのです。巴と抜刀斎が出会う場面の周辺で出そうと思えば出せたのですが、そこまでこの話をひっぱる自信がなくなったのでした。 それから、蒼紫×巴ですが。エッセイでは、ああ書いたのですが、結局こういった、巴の片思いにしてしまいました。蒼紫も巴のことは憎からず思っていたはずなんですが、やっぱり蒼紫はまじめなんで、書いているうちにどうしても巴に手を出すという話にはならなくなってしまいました。製作ノートでは、「ここで巴を抱く?」みたいな走り書きのメモもあったのですが、なんか今回はダメになってしまって・・・・。蒼紫っていい加減な生き方をしない人なんで、やっぱりこの場合、一度断ると言った以上は抱かないだろうと。でもキスはしているので・・・・・・それだけでも、うちを訪ねて来てくださる方にはブーイングの嵐だと思いますが。でもどうしても、書きたかったので・・・蒼紫巴・・・・。書いていてうまくないなぁ、と思ったのは、操の死体が外法で出てきたとき、もっとショッキングにしたかったんですが・・・・・やっぱりこの程度ということになりました。殺陣なんかも前作に比べて、ずいぶん簡単なおとなしいものになっています。 やっぱり島原編はもともとの、脚本家の方が作られたしっかりした箱があるので、書きやすかったですね。島田満先生はやっぱりうまいです。あー、それからそれから・・・・今回は敵キャラが死亡していてすいません。蒼紫、やっぱり殺しました。殺さないでおこう、とか考えていたんですが・・・・・。次回はあんまり殺さない話になるといいです。でも忍者ものを続けたいから、多分無理かな・・・・。次はこういう、るろ剣の枠の中の話じゃなくて、もっと飛躍した話を書こうと思います。だって皆さん、ドリーム小説書いてらっしゃいますし。今までマジメにるろ剣の枠内で書いていたのですが、次はどうなりますかね(笑)。 今回はBGMとか考えずにひたすら、OAV追憶編のいい雰囲気を出したいなあ、とそれだけです。巴さんの白梅香の香りがまったく出てこないのは、巴さんはこの頃はあの香水をつけてなかったんですよ。やっぱり剣心に近づくときに、あの香水を選んだんじゃないでしょうか。色街の香水ですし。それでは。 |