ブログのログより(2006年7.8月頃執筆)

いきなりですが、私、「最遊記」をマトモに読んだりアニメ版を見る前に、「大唐西域記」を先に読んでしまったんです。そんでいろいろ三蔵さんを曲解して遊んでいた時期がありました。あ、「大唐西域記」というのは玄奘三蔵が書いたとされる本なんですが、実は弟子が書いたものらしいです。三蔵さんは、その頃インドの経典の翻訳で忙しかったらしいです。でもやっぱり玄奘三蔵プロデュース本だったと思うわけでして。いろいろ面白い話が載っていたりします。その一例。というか、曲解。三蔵さんアフガニスタン国境付近で夜盗に襲われたらしいですが。

大人の童話まんが昔話・三蔵さん

インドから無事脱出できた三蔵法師は、ラオスあたりでケシ畑を大量に燃やした上にばしょうせんの女の頭をピストルで打ち抜き、その国の小乗仏教の国王を論破して国崩しをしたので、やはりあそこを今通るのはヤヴァいと思って、アフガニスタン国境付近にさしかかりました。このあたりは、昔のイスラム教を信じています。なんだか三蔵がまたうずうずしてきたようです。月の照らす寺院が見えました。悟空「三蔵さん、その連れ込みバーに入るのはやめましょうよ。」八戒「危険だと僕も思うんですよ。」悟浄「いいんじゃねぇの。オレも今遊びたいから。」入るなり悟浄に喝を入れた三蔵は、一人でがんばっている山賊の少女に目を留めました。三蔵「てめぇは、バイか?」抜き身をぎらぎらさせて仏教は敵だーというオーラを全身から放っています。こいつはいい女だと思った三蔵ですが、いったん手を出さずに三下が全員集合してから、全員背中からの曲撃ちで打ち抜きました。八戒「三蔵さん・・・・・またやりましたね・・・・。」三蔵は美少女のあごをつかむと、「てめぇも仏の教えに帰依しねぇか?ん?」と、ふとももから手をあげていってなでさすりました。「さっ、三蔵さま、もっとその教えをお聞かせください」と少女の唇から息がもれました。悟空は「三蔵は正しいけど、時々正しくないんだ・・・。」と地面を見てつぶやいています。悟浄が「オレにもやらせろ」というのを、ゲンコツで殴り倒したあと、また三蔵の長い旅は続いていくのでありました。

うひー・これはひどいですね。まだ原作マトモに読んだことなかったときのものです。三蔵ってこんな人じゃありませんものね。とりあえず、見た目で判断した私がバカだったようです。(笑)。

魔のサッカーゲーム

さて間違いだらけの「大唐西域記」ですが、三分間おきに笑いどころが作ってあるあたり、さすがだと思います。三蔵さんはなんかものすごくたくさんの本をどうやら書いているらしいです。でも「大唐西域記」は秘書の八戒との共著らしいです。よくわかりませんが。

で、今回のお話は多分インドにいたときのことだと思います。なんか王様の命令で?坊さんたちを集めて説法大会かなんか開いていたらしいんですよ。そんで「聞く気のないやつは帰れーっ」ってやっていたそうです。「煩悩のあるヤツは帰っていいから」って。なんだかよくわからないですが。でね、だんだん暑いから人が少なくなってきたんで、なんか主催者側の坊主が文句を言い出したらしいんですよ。そしたら八戒がすまして、「煩悩とはなんでしょう」とか言ったらしいんです。で、三蔵がトサカにきて「てめぇの顔見てたら、俺の煩悩が増える」って言ったらしいのね。で、坊主たちと三蔵と八戒とで、いろいろやりあったのち、八戒が突然「ではこのサッカーボールを蹴ってみましょう」って言って、なんかすごいシュートを決めたんですよ。そしたら三蔵がゴールキーパーを両手で決めたんですよね。天人の技だとか書いてありましたから。「てめぇ・・・・。」って三蔵がぜいぜい言っている横で、八戒が「ほうら、あなたの煩悩は去りましたね」って言ったんだそうです。やっぱスポーツは精神を昇華させるなあ。いや、よけいに煩悩が増えるから。そうですか。あいつああいう事言って俺を誘うんだよ。わかる?はぁなんとなく。わかれよ。はい。

それでは終ります。

これも「大唐西域記」の曲解ですね。こんなはずないだろ、って意見が多数だと思いますが、なんか書きたかったので書いてみました。しかしインド国内で三蔵さんがたどった説教ライブツアーは、なかなかすごいものがありますよ。地図がすごい。

ら・まん・茶の男

で、面白い話?うん、まだ自由行動が許されていた中国にいた頃なんだけど、三蔵オルジェと命がけの恋をしたらしいんですよ。多分。それでね、その娘の結婚式にお坊さんだってことで呼ばれたらしいんですよ。あとは「ラ・マン」のあの映画のおさげの女の子みたいに船の中で泣いていたらしいです。あー・・・人の失恋話、また笑い話にしちゃったなあ。でもあの映画結構好きで二回見ました。日本語版のほうが好きだったな、編集がさ。

これも何の話がわかんないと思いますが、「大唐西域記」に載ってる話です。でも、もちろん三蔵さんのことだなんて書いていません。でも、今度の私の同人小説のヒントになってるお話です。ここだけの話ですが。オルジェというのは、アニメ「マルコポーロの冒険」に出てきた中国娘の方です。とても可憐な女の子です。

とまあこんな具合に、「大唐西域記」が図書館に置いてあるのをいいことに、いろいろ三蔵さんについてつたないなりに研究してみました。結構面白い人だな、と思いましたが、原作の「最遊記」はもっとクールに決めてる方だったようで、私のさまよった二ヶ月間は一体なんだったんだろうと。しかし今から考えると、なかなか有意義な時間だったのではなかろうかとも思います。

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